ASHITA NO TANE / DESIGN

Design

誰かの願いが、カタチになる。

小さいころから、
頭の中に浮かんだものを、
絵や音やことばにして、
見えるかたちにすることが好きでした。

それはいつしか、
じぶんの中にあるものだけではなく、
誰かの中に、すでにあるものを見つけて、
外の世界と出会えるかたちにすること
へ広がっていきました。

たけちゃんワールドも、
そんなご縁から生まれました。

きっかけをくれたのは、
食育活動を続けている友人の国光美佳さん。
美佳さんは、
自閉スペクトラム症と診断されていた
たけちゃんと、そのお母さんに関わっていました。

幼いころのたけちゃんは、
ご本人にとっても、ご家族にとっても、
大変な時期があったそうです。

たけちゃんのお母さんは、
美佳さんから食事の指導を受け、
毎日の食事や暮らしを見直していきました。
それは、ご家族にとって
大きな転機のひとつになりました。

お母さんの目には、
たけちゃんが少しずつ穏やかになり、
大好きだった絵を描くことに
集中する時間が増えていくように映ったそうです。
そして、その絵はやがて、
個展を開くまでに育っていきました。

美佳さんから作品を見せてもらったとき、
わたしの目に入ったのは、
「ハンディキャップのある子が描いた絵」ではありませんでした。

動物たちの目からあふれる生命力。
独特の色づかい。
なんともいえない愛らしさ。

ただ、
「この絵、すごくいい。」
と思いました。

ほのかには、
「じぶんでじぶんを治す」
という理念があります。

誰かが外から何かを与えて、
その人を別のものにつくり変えるのではなく、
その人の中にもともとある力が
働きやすい環境をつくる。
必要なところに、
人の手を添える。

たけちゃんのまわりでも、
美佳さんが伝え、
お母さんが暮らしを整え、
そして、たけちゃん自身の中にあった
「描く」という力が育っていった。

わたしには、
そこにも同じものが見えました。

だから、わたしにできることは、
たけちゃんの世界を
こちらの都合でつくり変えることではなく、
もうそこにあるものを、
ちゃんと届くかたちにすること。

カレンダーやキーホルダー、
タオルやクリアファイル、ピンバッジ。
そうして、たけちゃんの世界は
いろいろなかたちになって、
たくさんの人の手へ渡っていきました。

誰かが、その人の力を信じること。
その力が働けるように、環境を整えること。
芽を出したものが、
次の誰かへ届くように手を添えること。

誰かの願いが、カタチになる。
それも、
あしたのたねから生まれる
ひとつのDesignです。

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